2017年3月17日金曜日

フルモデルチェンジした新MapFanをバイクツーリングのナビとして使ってみる(2017.3時点 iPad mini2 32GB Wi-Fi + 外部GPSレシーバー)

MapFan【公式】さんより「機能改善は引き続き行わせていただきます」の言葉を頂きました

Boulevard C90 in kasumigaura(second-largest lake in Japan)
Boulevard C90 in kasumigaura(second-largest lake in Japan)

今回は、2016年秋にフルモデルチェンジしたナビアプリMapFanを実際にツーリングで使用して、欠陥だと感じる点、使う側が知ることで回避できる点などいろいろと感じたことを記事にしたいと思います。

事前にtwitterにて記事予告をつぶやいた所、MapFan【公式】さんから「ご利用ありがとうございます。機能改善は引き続き行わせていただきますので、更新お待ちしております。」とのコメントが来ました。
この記事が、機能改善の何かの役に立てればと思います。
また、従来MapFan+のファンにとって新商品の改善を応援する気持ちに少しでもなればと期待します。月間数千PVほどの小さなブログですが、多少のお役には立てるかもしれない。

まずはいろいろと前提のお話


自分はこれまでiPad mini(初代16GB)をバイクにマウントし、MapFan+をナビとして使ってきました。
※関連記事は以下を御覧ください。
iPod touchをナビにする
iPad mini(wifi)ナビ化計画①
iPad mini(wifi)ナビ化計画②
発泡塩ビ板でiPad miniナビに日除けを付ける①
発泡塩ビ板でiPad miniナビに日除けを付ける②
発泡塩ビ板でiPad miniナビに日除けを付ける③
iPad mini(Wifi)をナビにして気づいた小ネタあれこれ

...シンプルに書くと...
「外部GPSレシーバーをBluetoothでWi-FiモデルのiPadに接続し、MapFan+(オフライン地図を購入)アプリをナビとして使ってきました」ということです。
※ルート検索や、渋滞情報表示などではインターネット通信が必要なため、モバイルルーターも使用しています。

iPad&外部GPSレシーバーの仕様で少々クセのある動きをすることもありましたが、MapFan+はナビとして非常に有用で、初代iPad miniという遅い環境、且つ16GBという小容量でも十分に機能しました。

そんなMapFan+ですが、2016年秋のフルモデルチェンジに伴い現在サービス終了へ向かっています。有料会員の月次継続課金は既にストップし、新たに課金者向けサービスを申し込むことはできません。
※過去に課金し、DL済だったオフライン地図は再DLすることができます。

まだ課金期間が残っている人は、最新地図のDLや渋滞情報表示などを行うことができますが、何れ来る期限切れと共にサービスを受けることができなくなります。

フルモデルチェンジ後のアプリ名は「MapFan」...名前からプラスが無くなりました。紛らわしいのでここでは「新MapFan」と呼ぶことにします。

さて。今回は新MapFanをバイクナビとして使った2017年3月時点のレビューです。


2016年秋の公開当初は全く使えないアプリとなり下がっていました


早速「新MapFan」をダウンロードしたのは2016年12月のこと...
モデルチェンジに高鳴る期待を持ち、また割引キャンペーンもあったため早速アプリをDLし、課金してオフライン地図をDL。そこで最初の試練がやってきました。

...アプリ、起動時に落ちまくる。上手くいっても起動に数十秒もかかる。
オフライン地図ではなく、オンライン地図で起動したほうが若干マシな気がしましたが、こんな不安定なアプリをナビに使うわけにはいかず、後悔の念にかられながら新MapFanアプリは削除となりました。

困ったのが、新MapFan用オフライン地図をDLするために旧MapFan+のオフライン地図を削除せざるを得なかったこと。容量16GBのデバイスに、5GBもの地図データ×2アプリ分も保存することは不可能です。

結果、新旧どちらのMapFanオフライン地図も手元から失うこととなりました。新MapFan開発者への怒りがこみ上げることしばし。。
しばらくして、旧MapFan+の「地図データ管理」メニューの中に「一度ダウンロードした地図は、1年間再ダウンロードが可能です」の文言を発見。
今回は救済措置に救われました。
ただ、猶予期間は1年間。その間に次の手を考えなければなりません。

考えたのは、初代iPad miniでは処理速度が遅すぎて、新しいアプリについて行けなくなっているのかも...ということ。
以前、試しにポケモンGoをDLして、起動すらできなかったので。。
3世代も前のデバイスは、いよいよリタイアか。
※iPad miniは、2017年3月時点の最新で4世代目が販売中です。

...ということで、ハードを新しいものに変えてみることにしました。
ただ、訳あって安く買えたiPad mini2(32GB)への更新です。最新ではないですが、CPUは初代から比べると随分と良くなっています。
また、2017年3月時点でもまだ新品が売られている現行機でもあります。

iPad mini2で新MapFan(2017年3月時点のバージョン)の起動に致命的な欠陥は感じません



3月にiPad mini2が届き、いよいよリベンジ。
すると、起動時に落ちることもなく、起動速度も旧MapFan+より若干詰まる程度の許容範囲で、この問題はあっさりと解決しました。

※実は、新MapFanは2017年2月末のアップデートで起動速度改善を行なったようです。iTunesストアの古い口コミを見ると、アップデート前のバージョンでは「iPhone7でも遅い」と書いている人がいます。iPad mini2が届いたのは3月に入ってからなので、デバイスの処理速度ではなく機能改善の成果かもしれません。


「ツーリングルート検討時における新MapFan」には今後を大いに期待します

MapFan(PC版)でブックマーク編集ができる
MapFan(PC版)で事前にブックマークやルートを作れることには魅力を感じます

フルモデルチェンジと聞いて自分が大いに期待した、新MapFanブックマーク機能の大きな変更点は3つありました。
①フォルダ分けで整理できること
②ルートを保存できること
③パソコンブラウザから編集できること(有料ですがデータはクラウドに保存)
です。

バイクツーリングでは色々な所へ立ち寄りたいもの。事前のルート検討時に、オススメを調べたりGoogleストリートビューを確認したりしながら予めブックマークする といった行いをいろいろやります。これをPC1台で完結でき、ナビとして持ち出せるのは魅力です。マウス操作の方が圧倒的に早いですし。また、ツーリング中気になったスポットを取り敢えずいくつもブックマークし、後からPCで整理するといった使い方もできます。

フォルダ分けについては、アプリクチコミで「並べ替えができない」「視認性が悪い」などいろいろとコメントが寄せられているようです。
確かに不便ではありますが、自分の場合、いずれは改善されれば良いかと楽観的にとらえています。それよりも、ブックマークをどんな風にフォルダ分けするのが便利か、今はいろいろ考えるのが楽しいです。

ルート保存については、今のところ使い勝手が良いのかどうかわかりません。
...が、バイクツーリングでは絶景や走り心地を求め、敢えて幹線道路・最短距離・移動効率を外して走るものです。
いろいろ迂回しながら霞ヶ浦すれすれを走るルート、バイクでは走れない道が多い筑波山ルート などなど、予めルート保存しておくメリットはあるのだと思います。

余談ですが、新機能に関連して将来的にバイクツーリングでこんなナビアプリがあれば良いなと思うことがいくつかあります。
・複数のメンバーで走る時、はぐれても問題ないよう予め目的地とルートの「ナビ合わせ」することがありますが、微妙にルート結果が異なることがあります。保存したルートを同じアプリの使用者同士で簡単に共有できれば非常に便利です。また、事前のツーリングルート検討時に、予定ルートをメールなどでやり取りすることがあります。今はGoogleMapで保存したルートURLなどを送ったりしていますが、同じことをナビアプリ上で完結できれば言うことありません。みんなでルート修正などをやった後、そのままナビとして使うイメージ。
・ツーリングの待ち合わせ時やツーリング中にはぐれてしまった時、自車位置を共有して誰がどこに居るかわかると便利です。「みんなどこ?」という自車位置共有アプリがありますが、わざわざ別アプリを使わずにナビだけで完結できると魅力的です。

...そんな妄想に対し「ブックマークがクラウドで保存される」ということは、実は大きな一歩だと感じているのです。
※もちろん、GoogleMapでも十分できそうですが。。同じことをアプリ上で完結でき、なおかつ誰でも使える操作性で、更にインターネット回線の無い環境へ持っていっても使える となればいいなぁ。
クラウドと来たら次はシェアの時代。インスタグラム他SNSアプリ連携などなど、夢は膨らみます。


「出発時ルート検索における新MapFan」は、旧MapFan+でナビ開始後にできた「アレ」ができずに困ります ⇒ 仕様変更への慣れで何とかなる?...なりません。



さて、いよいよ出発です。3月の週末で天気も気温も良好。
今日は霞ヶ浦まで出向き、水辺近くを走れる周遊道路を使って一周したいと考えました。

周遊道路は幹線道路から農道の様な細い道を入ってゆく必要があるため、まずは周遊道路らしき道のある一点を探して1秒タップ。
「ここへ行く」ボタンを押してルート検索しました。

旧MapFan+では、ルート検索後に「地図を確認」または「ナビ開始」を選ぶことができたのですが、新MapFanでは「地図を確認」ボタンが無く「ナビ開始」ボタンしかありません。取り急ぎ「ナビ開始」を押した後、途中で立ち寄れそうなポイントを経由地に登録しようとして...ハマりました。
以前ブックマークしていた地点を、ナビ開始後に経由地として追加する方法が、無い。今すぐ出ようというときに、いつもできていた「アレ」が出来ないと、人はイラッとするものです。

【ここで解説】
帰宅後、新MapFanをいろいろと触ってみて気づいたことがあるので記します。アプリが変われば、使い方も変えてゆかなければいけないようです。

ルート検索「後」に地図を確認する必要が無くなっているようです。


旧MapFan+では、ルート検索結果は「ルート全体表示」で固定された簡易的な地図で表示されます。地図をスワイプして距離優先、道なり優先など、好みのルートを選びます。ですので、長距離ルートの場合道周辺の詳細をここでは確認できません。なので、「地図を確認」または「ナビ開始」の「後」に地図をズーム・移動しながら確認するということになります。




新MapFanでは、ルート検索結果は通常の「動かせる地図」上に表示されます。最初はルート全体表示ですが、地図のズームや移動がこの時点で行えます。「一手間減っている」というわけで、これが改善点なのだと思われます。検索結果が表示された際、右上「端っこ」にルート編集用の鉛筆アイコンがあり、押すと「端っこ」の隣に経由地追加の+アイコンがあります。





ここをタップすると、従来同様「検索から」「地図の中心」「現在地」「ブックマークから」経由地を追加することができます。
一方、ナビ開始後の経由地追加方法は限定的です。地図上任意点を1秒タップして「ここへ寄る」操作でしかできないようです。







なるほど、仕組みがわかっていれば「使い方を合わせれば良い」のです。
次からはイラッとしないで済むかもしれません。

...でもね。。。
ライダー用ナビで画面「端っこ」のボタンは非常に押しにくく、多用するのは嫌なのです。スマホ対応グローブでも厚みがあるので押しにくい。自分はタッチペンを使っていますが防水ケースの厚みがあるためこれまた押しにくい。


また、ナビ開始後にブックマークから経由地を設定できないのはやはり辛いです。

ツーリングでは、単に目的地へ付くためにナビを使うのではありません。立寄りたい複数のポイントを効率よく巡るために使います。

走り始めてから経由地を変える・増やすことも多く、その操作に自由度が無いのはやはりナビとして問題だと感じます(以前はできていただけに...)。

新仕様に慣れてイライラが解消されたとしても...経由地変更のたびにもう一度1から全ルートを設定し直す必要があるのはたまりません。

経由地を地図上で目視で探して「ここへ立ち寄る」登録する...ことはできますが、目視って...紙の地図じゃあるまいし。せっかく進化しようとしているブックマーク機能も全く生きてこないと思います。

「ここへ立ち寄る」のルート組み込みが新MapFanに「おまかせ」な点も気になります。
試していませんが「ここで立ち寄る」を複数登録した場合、どちらが先の立寄り地になるんだろう?と不安になります。

例えば、湖を時計回りで一周するルートで幾つかの経由地を予め設定・ナビ開始後に...
行きに寄りたい最初のコンビニを湖の左側に、帰りに寄りたい最後のコンビニを湖の右側に、「地図上の目視」で「ここへ立ち寄る」と登録した場合。経由の順番を設定していないのに正しく一周回るルートになってくれるのでしょうか。
最初コンビニ⇒最後コンビニ⇒湖一周 のようになってしまうことはないのでしょうか。


リルート動作における新MapFanは...トラブル続きで不安定



ナビを設定し、いざ目的地の霞ヶ浦へ。

外部GPSでの自車位置表示は良好です。
実はこの新MapFan、Wi-FiモデルiPad miniでの自車位置表示に少し変わった特徴があるようです。

詳しい仕様を知っているわけではないですが...

・ナビ実行中でない時 ⇒ iOSの持つ、Wi-Fiネットワークを用いた現在地測定のみでも自車位置を表示できる。

・ナビ実行中 ⇒ 外部GPSのみで自車位置を表示する。

となっているように感じます(逆に旧MapFan+では常にWi-Fi測定と外部GPSの値を使っていたのでは?)。

この細かな仕様変更(?)ですが、自分にとっては非常に良い感じです。
旧MapFan+では、せっかく外部GPSで位置測定できているはずなのに、iOSのWi-Fi位置測定が邪魔してクセのある動きになることが多かったからです。

具体的には、まっすぐのルートをナビ走行中、自車位置が突然右側数十メートルほどワープして表示され「間もなく右方向です」などと誤った案内がされることが多かったです。自車位置が「踊る」という感じでした。山間部や田舎道に入るとこの現象は顕著に発生し、高速道路を走っているのに突然右や左の下道へワープして無茶苦茶な音声案内が発生することがありました。

新MapFanのこの仕様変更(?)で、今後この様なことが無くなることが期待できます。


さて、問題はリルート関連の動作で起こりました。
高速への乗口について、自分はナビ表示されたインターよりもう一つ西寄りのインターから乗ろうとしていました。
※地元民だからこそわかる「こっちから乗ったほうが色々と都合が良い」近道です。

道は北向き。ナビは当初のICへ向かわせようと当然リルートを知らせてきます。
「間もなく右方向です」⇒無視して直進
「間もなく右方向です」⇒無視して直進...を繰り返して4~5回目でしょうか。。。
突然アプリが落ちてしまいました。

「えぇっ?!もう落ちたの?」と少々驚きながら、「偶然かもね」と心落ち着かせつつ新MapFanアプリアイコンをタップ。
もちろん走行中です。そして気づいた大きな問題点。
アプリが落ちるとせっかく設定した目的地・ルート設定が全部消えています。もちろんナビも未スタート状態。

旧MapFanでは、同じようにナビ中で落ちたとしても、再度起動すると実行中のナビはまだ生きていました。※アイコンタップ一つで続きができた。

クルマと異なり、外気と触れながらiPadナビを使うライダーにとって「アプリが落ちる」程度のことでは驚きません。
冬は冷気、夏は炎天下で直射日光も浴びながら使っているわけですから、アプリの不具合以外でも落ちることはあります。
ただ落ちた後に「全部やり直し」は正直キツイ。
旧MapFan+でもそうであれば「きっとそういうものだ」と思ったのでしょうが...

というわけで「全部やり直し」のため、スタートして10分そこそこで最初のコンビニ休憩となりました。
「やっぱ今日は使うの止めようかな...」が頭をよぎった瞬間です。

※2017.3.21追記
本記事を投稿後、新MapFanをカーナビとして使用しました(車でテスト走行)。天気の良い日でしたが車内のiPad mini2に直射日光は当たらず、バイクと比べて快適な環境。
ナビ開始後1時間もせずに、高速道路を走行中(直進中)に突然ナビが落ちました。「全部やり直し」は同じです。気になったのは、iPad mini2が非常に高熱となっていたこと。他に起動しているアプリはなく、音楽もかけていませんでした。
新MapFan...CPUに過度の負荷をかけているかもしれませんね。


走行中における新MapFanの動作は...挙動を分かっていないととんでもないアプリに思えてくるかもしれません



そんなこんなで霞ヶ浦湖畔へ到着。
対抗ありの狭い道ですが交通量も少なく青空と、それが映り込んだ湖をすぐそばに眺めながら軽快に走りたいと思います。
周遊道路は、湖を全周できるわけではありません。建物や水路を迂回したり、一部は自動車侵入禁止だったり、または工事中だったり...。
行き止まりだと思ったら一旦周遊道路から離れて幹線道まで戻り、また農道の様な侵入口を見つけて湖畔までたどり着く を繰り返すことになります。

ナビでそれらを予めルート設定するようなことはもちろんしません。
ここからは一旦ナビゲーションをストップし、地図と自車位置を適宜チェックしながら外周を走り始めます。

しかし、ものの2分で問題発生。
「おーい、走っているのに地図が自車位置を追従しませんよー。」そして一旦停止。
「ナビ誘導していないと自車位置追従しないのか?」と思い、湖半周先程度の所を仮で目的地設定・ナビ開始して再度走行...
しばらくして、「あれ?ルート表示の緑の線が消えてる?」「ってやっぱり地図止まったままやん!」「今どこ走ってる?地図縮小ボタンは...ってボタン無いやん!」「なんやねんこの●●アプリはっ!」

...と、散々悪態をつきながらバイクを止め、新MapFanアプリを終了。金輪際こんなアプリ使うか!という気持ちで、改めて旧MapFan+を立ち上げ、その後のツーリングは楽しいものとなりました。

【ここで解説】
帰宅後に新MapFanアプリをいろいろと触り、何が起こっていたのかがやっとわかってきました。ポイントは、「現在地」ボタンの仕様変更と、「ボタンを半透明にする」設定のON/OFFです。

現在地ボタンの仕様が大きく変わりました

旧MapFanの現在地ボタンの挙動
旧MapFanの現在地ボタンの挙動

このボタン、旧MapFan+では画面左下端っこの小さなアイコン表示でした。
押しにくいと書いた「端っこ」ではありますが、ナビをスタートしてしまえば基本このボタンを押す必要はなくなります。
このボタンは繰り返し押下すると動作が変わるようになっており、
①ナビスタート時…進行方向が上に来るヘディングアップ表示(自車位置の追従開始)。
②1回タップ…フリー表示(自車位置追従を停止し、地図は動かなくなる)。
③もう1回タップ…地図の東西南北は変わらないで自車位置を表示(再度追従開始)。北を上にしたい時は、画面左上にある方位磁石マークをタップします。

ナビ中は①③どちらか好みの方を選び、変える必要は基本的に無いでしょう。
...というのも、ナビ中に地図を触った(指でスライドさせた)際、10秒間はスライド先の地図を表示しますが(アイコンがオレンジに変わる)、その後「自動的に」自車位置を追従を再開してくれるからです。

例えば、ナビ開始後に渋滞にハマり「抜けられそうな道が無いか」と周辺地図を確認することがあります。
地図を触っている間は操作フリーの状態ですが、クルマが動き出して地図から手を離すと知らない間に元のナビ画面に戻っています。

一方...
新MapFanの現在地ボタンの挙動
新MapFanの現在地ボタンの挙動

新MapFanでは、表示は「現在地」と書かれた右下の大きなアイコンに変わっています。
大きくなり、また押しやすい位置にあるのは良いのですが、押下時の動作が以前と随分違います。

①ナビスタート時…3D俯瞰表示でヘディングアップ(自車位置追従)
②1回タップ…東西南北が変わらない状態の2Dで自車位置を表示(自車位置は引き続き追従)
実際にナビとして使う前、触って遊んでいた際には、これは3D⇔2D切り替えボタンなの?ビュー変更ボタンは別にあるのになぜ?ぐらいにしか思っていませんでした。
旧MapFan+と比べて、フリー表示(自車位置追従を停止する)モードが無くなったわけですが、この様に書いても何か不都合があるようには思いませんよね...。

問題なのは...「ナビ中に地図を動かすとフリー表示(自車位置追従停止)になり、再び現在地ボタンを押すまで元に戻らなくなった」ことです。

霞ヶ浦周遊中に、次のようなことが起こっていたのだと思います。
幹線道路走行中、地図は正確に自車位置追従されている。

目の前に表れた脇道が、湖畔へ近づける道なのか確認しようと地図を動かすと、自車位置追従が解ける(本人はその仕様をまだ知らない)。

脇道から周遊道を走っているうちに地図と自車位置が大きく離れ、自分がどこに居るかわからなくなる。

改めて目的地設定・ナビ開始した後も、最初はルート表示の緑が見えていますが、同様の現象により地図と自車位置が離れ、緑のルート表示が画面外になってしまうわけです。
湖の周りをぐるぐる走っているわけですから、地図上の道はどこも同じような雰囲気です。出ている地図が今いる場所と全然違う場所だと気づかず、逆に緑のルート表示が消えた?と錯覚したわけです。

ボタンが半透明になるおしゃれ新機能が仇に(設定でOFFできます)


新MapFanの半透明ボタン:地図の拡大・縮小ボタン、現在地ボタンは見えますか?
新MapFanでナビ実行中の半透明ボタン:太陽の下で拡大・縮小ボタン、現在地ボタンは見えるでしょうか?
もう一つ。ボタンの「半透明表示」はライダー用のナビとしては余計かもしれません。
「画面操作を止めると現在地ボタンや地図拡大/縮小ボタンが半透明になり、地図が見やすくなります」と、後から追加されたおしゃれ機能らしいです。

ただ、明るい日向で画面を見ているライダーにとって、見えにくいボタンは「無いに等しい」のです。加えて言うと、自動追従が効いている時は現在地ボタンが薄い青色、外れると灰色で表示されるのですが半透明なので全く違いに気づけません。

ちなみにこの機能。メニューから「半透明化をOFF」にすることができます。ライダーの方にはOFFがオススメです。


落ち着いてみると、これら仕様の違いを予め知っていれば、悪態をつくことなくもう少し新MapFanでツーリングを楽しめたかもしれませんね。

新MapFanは「地図を動かすと自動追従が外れる」。これだけ知っていれば混乱しません。うん、分かりやすい...。
...って、いちいち現在地ボタン押すの面倒くさいわい!というかライダーに片手運転を強要しないでー。

地図を動かす動作は片手でも(自分はタッチペンですが)アバウトに触って「ざっ」と動かして目的達成できます。しかし、現在地ボタンに「狙いを定めて押させる」という動作は確実に前方不注意の時間を作ります。しかもボタンは半透明で見にくいという意地悪さ。
事故につながる仕様変更だと感じます。


渋滞情報がオフライン地図モードで使えなくなった...


ナビとして使う前から気づいており、それじゃぁオフライン地図買う意味ないでしょうがと思うわけですが、数多くの方が口コミでクレームされているのでここでは長々と書きません。

渋滞情報が見たくなるのは大抵運転中に渋滞を感じてからです。
オフライン地図でナビ運転中、渋滞情報を見るために...
「ナビを終了」→「オンライン地図に切り替え」→「渋滞情報をONに」→「目的地を再設定」→「ナビ再開」と操作する手間を良しとする人がどれほどいるでしょうか。

2017年3月時点の新MapFan、ツーリングナビとしての所感をまとめると...


これができないと使えない!という困った順に書くと...

1.ナビ中に地図を動かすと自車位置追従が外れ、自動では戻らない点
 →事故につながる可能性あり。

2.アプリが落ちると「全部最初からやり直し」になる点
 →モチベーションが台無しに。

3.ナビ開始後にブックマークや検索から立寄り地が追加できない点
 →せっかくのブックマーク機能が台無しに。

自分の場合、この3つが改善されないとツーリングナビとして使いたくありません。

4.オフライン+渋滞情報表示については、すり抜けをしてしまうライダーにとっては優先度が少し下がるかもしれません。

クルマの使用者にとっては「渋滞情報は出ないけどオフライン地図アプリが欲しい」人にとってのみ、変わらず魅力的なアプリでしょう。「ネット接続が必要で渋滞情報も出る普通のナビアプリ」は他にもたくさんあるので。。


以上、長々と書きましたが自分としてはこのアプリが気に入っていたのでもう少し改善を待ってみたいと思います(今はまだ使いませんが^^;)。

※2017.3.21追記
新MapFanアプリの口コミで「以前のようにラリーバーを表示して欲しい」旨の書き込みがあります。「ラリーバー」とは、旧MapFan+で表示されていた「先の情報」のイラスト表示のことです。
ブログ投稿時点のバイクツーリングでは、分岐の少ない高速&下道走行だったため気にしていませんでしたが、その後、車でのテスト走行にて「無いと非常に不安」だと実感したので追記します。



旧MapFan+のラリーバー表示
旧MapFan+のラリーバー表示
上記は旧MapFan+の画面サンプルです。
画面右側で、地図にかぶさって表示されているのがラリーバーです。上から2番目の分岐点図解が重宝しました。単に「左方向」だと音声案内があったとしても、上記の例のような2又分岐の左、十字路の左折、本線から左へ外れる などなどいろいろです。
旧MapFan+ラリーバーのように予め分岐の形状と進むべき方向がわかっていると、慌てずに対処することができます。

特に重宝するのが高速道路での車線変更。分岐案内だけでなく、先を見越して「走っておくべき車線」も色付きで表示してくれました。
首都高など、左から合流、右から合流、ジャンクションも頻繁、出口も左右どちらもあり、道幅も分岐点同士の距離も近い...という状況において、この表示がどれだけ重宝することか。。



新MapFanでの案内表記
新MapFanでの案内表記

上記は新MapFan三郷ICでのルート案内表示です。常磐道から西へ走行、三郷ICで外環道へ乗り継ぎ大泉方面へ向かうという、比較的シンプルなルートですが...それでも常磐道(直進)から外れるための分岐(左)、→外環道を南向きではなく北向きに走るための分岐(右)、→三郷西出口ではなく外環道料金所へ向かうための分岐(右) と立て続けに進路を選ぶ必要があります。旧MapFan+のようなラリーバー表示はありません。替わりに表示されているのが...
①画面右上「端っこ」の小さな走行車線表示(常磐道から離れるため左を走れと言っている)です。...違うのかなぁ。684mと表示されているので、この先の分岐のことを表しているんでしょうか。

②画面左側にでかでかと進路っぽいオレンジの表示がありますが、大した情報は無く...一番スペースを取っているのが684m先左方向の表示です。

③画面左下側に今度は非常に小さな文字で、分岐 案内看板の表記らしきものが記されています。文字が小さく、途中で切れているため、走行中にはとても読むことはできませんが、直進の銀座・湾岸線方面に対して左の三郷出口、松戸ホニャララ方面へ向かえと指示がでています。

こう書くと、3つ情報があるようですが全部最初の分岐の「左」を示すもの。どんな風に分岐しているかは教えてくれませんが、「とにかく左だ」とバラバラの位置&判別不能なアイコンサイズで示してくれているようです。

大事なのが、
情報④ 画面左上にある「その先1.3kmで右方向」の表示。これが唯一「その先」を表している表示です。

というように、新MapFanの分岐等案内では、情報量が少ないのに複数の場所で表現を変えて表示しているようです。
かえって混乱しそうですね。この仕様が今後も変わらないのであれば...
自分は画面左側の矢印情報(684m先左方向、1.3km先右方向)のみ見て他の情報は敢えて無視すると思います。混乱して危なさそうなので。。そして、首都高に乗る時は絶対に新MapFanは使いません。普通の高速乗るときもかな。。
下道でも...かなぁ。。右折するために、直進高架は登らずに左にそれてから高架下交差点を右折...など、現在の表記では間違えそうなルートはありますからね。。

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