2015年3月16日月曜日

ペアツーリング用にインカム(SENA SMH-10)購入&インプレ②

【〜SMH-10で通話&iOS操作〜】

SENA SMH10本体拡大図です。ボタンは2つのみ。ヘルメットの左側に付けるので、運転中は左手で操作します。冬場でミトン系アウターグローブを付けていても操作に問題は無いと思います。

本日は、バイク用インカムSENA SMH10(並行輸入版)の使い勝手についてです。
購入検討~取り付け編はこちらです。


音声にノイズが入るとか、初期不良が多いなど、巷ではいろいろ言われているようですが、総括すると、自分にとっては十分な機能をもったインカムです。

さて、このインカムでできることを整理したいと思います。

①インカム同士の通話(当たり前ですが)

通話距離は900m(代理店HPより)。本当に900mに耐えれるかどうかはわかりませんが...。ファームウェアバージョン4以降であれば、4人までの同時通話ができます。

自分はペアツーリングでしかまだ試していませんが、秩父への山道で全く相手が見えなくなる距離まで離れても全く問題なく通話できました。使用感として十分な通話距離だと思います。

ちなみに、実験してみたところ距離が離れすぎると、急激にクリアに聞こえなくなります(猶予は短いけど予兆ありです)。

まだ試していませんが、4人同時の場合はどうなるのでしょうか。自分と900m離れた人とだけ通話できなくなるのか、「真ん中を走る人に親機設定をすれば前900m、後ろ900mまで大丈夫」みたいな仕様なのか...。機会があれば確認したいと思います。

インカム同士はツーリング前にペアリングします。
ファームウェアバージョン5からは、B+comやInterphone F5 などの他社製Bluetoothインカムとのペアリングもできるようです。「最大4台のうち2台まで」他社製インカムであっても4人同時通話ができるらしいです。
※ペアリングの手順などは、代理店サイトに説明があるのでこちらでは割愛させていただきます。

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通話に関する基本操作は↓です。
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・通話開始(終了) ⇒ 誰かがジョグダイアルを1回タップするだけ。

※即時に会話モードに切り替わります(呼び出された側は何の操作もいりません)。
会話中、呼び出された側の人が通話終了することもできます。...が、コミュニケーション的には通話を開始した人が「それじゃぁ通話終了するねー」と言って切るのが自然でしょうね。
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気になる音質ですが。。ブームマイクを写真で見ると、「ジェットヘルなどシールドの無いヘルメットでは風の音を拾って聞き取りにくくなるんじゃないか?」と思ってしまいますが、そんなことはありません。
マイクには指向性があります。スポンジの中のマイクは平べったい形状で、片側のみにマイクが付いています。きちんとマイク側を口元へ向けていれば問題ありません。
気付かず逆に向けていると...声は聞こえないは風はうるさいはで大変かもしれませんが。
※ちなみに、マイクのある面には▲印の突起が付いており、装着中に指で触って向きを修正できるのでご心配なく。


②スマホやiPadとの連携、操作

1.音楽、ナビ音声を聞く

スマホやiPad、その他Bluetooth対応ナビ等デバイスと、Bluetooth通信ができます。
インカム同士の事前ペアリングと同様に、事前にスマートデバイスとのペアリングを行います。

何ができる?


分かりやすいのが、デバイスに収まっている「音楽を聞く」こと。
他にも、GPSナビがBluetooth対応していれば、ナビの音声もインカムで聞くことができます。

ちなみに音楽の再生、ナビ音声、通話は同時にはできません。

と言っても、複雑な操作は不要です。
優先度の高い音声が勝手に割り込んできて消えていきます。

優先順位は「音楽 < ナビ音声 < 通話」。

自分の場合iPad miniとペアリングし、走行中はナビアプリ(MapFan+)も使用していますが、例を挙げると...

音楽再生中に、交差点が近づく ⇒ 音楽がフェードアウト ⇒ ナビから「およそ700m先、右方向です」 ⇒ 音楽再びフェードイン ⇒ 誰かからインカム通話の呼び出しあり ⇒ 音楽ストップ ⇒ 「もしもーし、そろそろ休憩入れる?」 「了解~」 「近くに道の駅あるからそこへ寄ろう!」 「はいはーい」 ⇒ 相手がインカム通話終了 ⇒ 再び音楽が流れる
...といった感じ。この間自分は一度もインカムを触りません。

追記:ちなみに、インカム同士の通話中はナビ音声が割り込んできません。話に夢中で進路変更が遅れないようにご注意を。

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音楽に関する基本操作は↓です。
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・音楽の再生(停止) ⇒ ジョグダイアルを「3秒程度」長押しし「ププッ」と音が鳴ったら離す。

※「3秒程度」というのがミソです。時間が短いとインカム通話呼び出しになってしまい、長すぎるとペアリングできるインカムを探しに行ってしまいます。

・次の曲を再生 ⇒ ジョグダイアルを「押し回し(後ろ方向へ)」。曲戻しは逆方向に押し回しです。

※この方法、たぶんマニュアルをよく見ると載っているのでしょうが、自分は偶然見つけました。押さずに回すとボリュームアップ(後ろ方向)、ダウンになってしまいます。
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2.電話で通話する

スマホであれば「電話での会話」もインカムでできます。受けることも、かけることもOK。
ただ...自分は通話のできないiPad miniを使っているのでレビューできません。あしからず。


3.「Siri」でiOSを操作する

意外と使えるのが、Siri(音声命令)でのiPad mini(もちろんiPhoneも)操作。
普段使ったことのないSiriだったのですが、運転中にタブレット画面操作ができない状態だといろいろ便利です。

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「Siri」のための基本操作は↓です。
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・Siriで命令開始 ⇒ フォーンボタンをワンプッシュ。これだけです。

※1秒程度で「Siri」が応答。「ピピン」と音声入力待ちの音声が流れるので後はマイクで話すだけ。
※「Siri」を使うには、デバイスがインターネットに接続されている必要があります。自分のようにwifiモデルの端末の場合、別途モバイルルーター等が必要です。
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Siriを使ってできることはたくさんあります。
「○○さんに電話をかける」「○○さんにメールを送る」「○○アプリを起動する」などなど可能性はたくさん。自分はSMH10を使い始めの頃、操作が良くわからず、インカム通話以外の操作は全部Siriでトライしていました。

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以下、Siriで使える「呪文」集です。※まだまだ他にもあるはずです。
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「音楽を再生」「○○(曲名やアーティスト名など)をシャッフル再生」
「音楽を停止」
「次の曲を再生」
「○○(人名)にメールを送信」 … タイトル、本文等を続いてしゃべる
「○○(人名)に電話」
「バイバイ」「さようなら」 … Siriとの会話終了
「画面を暗く(明るく)して」 … 照り返し等で画面が見にくい時に...
「近くにコンビニはある?」
「房総ツーリングなうとツイート」  … Twitterアプリを入れている場合...
「Facebookに箱根にツーリングへ行くと投稿」 … Facebookを入れている場合...
「名古屋の今の天気は?」
「WiFiを有効にして」
「この曲教えて」
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③スマホやiPadの音楽を他のインカムで共有
バージョン4.3以降であれば、スマホ等から流れる音楽を他のインカムに飛ばすことができます。タンデムなんかの場合にいいかもしれません。...が、自分はまだ試したことがありません。ペアツーリングの場合、各々自分の音楽を聞きたいものなので。。

操作方法は、音楽を聞く ⇒ 通話開始 ⇒ 通話中に「ジョグダイアルを1秒長押し」のようです。


④ファームウェアバージョンアップ

4台同時通話や、音楽共有などはバージョンアップによって後から追加された機能です。また、細かなバグフィックスなども含め、そこそこ頻繁にバージョンアップ版がリリースされています。
バージョンアップについての細かな手順等は後日記したいと思いますが、自分のような「並行輸入版」の場合、おおまかに次のような手順が必要です。

SENA USA のサイトにユーザー登録&製品登録。

同サイトからPC用のSMH10設定アプリ(Windows版またはMacOSX版)をダウンロード。

PC用アプリを起動し、自分のSMH10を認識させアップデートの実行。

SMH10を認識させる際にトラブルが多いようです(全部英語なので...)。
自分の場合はこちらのサイトを参考にいたしました。
http://matsup.blogspot.jp/2013/05/sena-smh10.html
http://matsup.blogspot.jp/2013/12/sena-smh10.html


⑤番外編:アクションカメラ「Prism」で、動画と一緒にインカム通話を記録する。

試したわけではないので紹介のみです。このインカムのSENA社はアクションカメラも発売しています。それが「Prism」。これを買うと、動画と一緒にインカム通話内容も記録できるようです。


⑥番外編:パーツのバラ売りもされています。

自分用のヘルメットを2つ持っていて、インカムは1つしかない...。
メットを変えた時に、クランプユニット(土台)をいちいち付け替えるのが面倒くさいっ!という方。
⇒クランプユニットのみ別売りされています。「SMH-A0301 標準クランプキット」です。

クランプは無事だけど本体が壊れた!保証も効かない...。または2つのメットにクランプを付けた後、もう一台本体が欲しくなった...。
⇒本体のみの別売りもあります。「SMH10-M01」です。ただ、日本のAmazonに並行輸入版は無い様子。。

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